2021年度 入学式
2021.4.9
新入生のみなさん、保護者のみなさん、ご入学おめでとうございます。
校長の 原 健です。よろしくお願いいたします。
新入生のみなさん、保護者のみなさん、大東学園へのご入学を心より歓迎いたします。大東学園を選んで受験され、入学されたことを大変うれしく思います。
みなさんは大東学園をどこで知っていただけましたか?今年は、コロナ禍での学校選びでもあり、大変なこと、ご苦労もあったと思います。どのような縁があって入学を迎えられたのでしょうか。
中学校の先生から紹介していただいて…受験情報誌で調べて…大東学園のHPを見て…などなど、それまで「大東学園」の名前を聞いたことがなかった、という方も多いと思います。そして…ほとんどのみなさんが「学校説明会」に来ていただいています。
私からもいろいろとお話をさせていただきました。
在校生たちが学校内を案内したり、みなさんの質問に答えたりしたと思います。
実際に大東学園に来ていただき、在校生や私たち教職員と話し、触れ合う中で気に入ってもらえたなら、それが、私たちにとって一番嬉しいことです。
そして、「大東学園第一希望で受験してくれたひと」「公立併願で大東と公立を受験した人」「公立・都立が残念な結果となって大東に入学した人」「都立も大東も両方合格して大東を選んでくれたひと」みなさん、経緯はそれぞれです。でも、どこかで大東学園を選んで入学していただいたこと、とてもうれしく思っています。
今日から、みなさん大東学園の生徒です。私たちはみなさんを大切にします。この先3年間よろしくお願いいたします。
みなさんの入学に際し、あらためて大東学園の教育目標「人間の尊厳を大切にする」とはどういうことか、もう一度お話ししたいと思います。
一言では説明しにくいことです。なので「たとえばこんなこと」ということで…
大東の授業や取り組みからお話ししたいと思います。
たとえば1年生では「性と生」という総合科目を学びます。性を「命」や「心」とつながったもの、科学的に、そして人権を切り口に考えます。試験はありません。成績もつけません…なぜでしょう?それは一つの決まった正解のないことが大きなテーマになっているからです。たとえば「性別」について…辞書でひいたら…「男」「女」となっています。
でも、私たちはこう考えます。
性には「心の性」と「体の性」があって…
それだけでなく、その他もっともっと様々な「性」のあり方があることを学んで、考えます。
そのことを真っ直ぐ受け止め、考えられる人もいれば、そうでない人もいるかもしれません。
人間はあらゆる面で多様性を持っています。すぐに正解を求めるのではなく、いろいろな意見・考え・立場を知り、自分自身で考えること。それを大切にします。
大東学園では自分以外の人の考えや立場も理解して、尊重すること、自分も他者も大切にする中で学んでいくこと…
それが「人間の尊厳を大切にする」ことにつながる学びだと考えています。
もう一つ、大東学園の「三者協議会」についてお話します。生徒・保護者・教職員の三者が対等な立場で学校の様々なことについて話しあい決めていく仕組みです。
今年の1月に行われた三者協議会では生徒会からの要求が話しあわれ…単色無地ならという条件付きでトレーナーとパーカーの着用が合意されました。
そのほか授業について、学校の施設や設備について、いろいろなことが話し合われています。
生徒、保護者、先生たち、それぞれの立場でそれぞれ違う意見がでてきます。話し合いの中で「お互い」の理解を深め、尊重する関係づくりをすすめます。
自分の考えが深まったり、かわったり、相手にゆずったり、調整しながら…
自分も他者も大切にする関係をつくること、これが「人間の尊厳を大切にする」ことにつながっていくと考えます。
このような「総合学習の学び」
「三者協議会」の取り組みで私たちは「人間の尊厳を大切にする」学校づくり・教育づくりをすすめています。
皆さんも、これから3年間、自分以外の多くの人とつながり、尊重し合って。話し合って、聞きあって…お互いに影響し合える関係の中で学んでください…
大東学園の大切にしている「人間の尊厳を大切にする」学びを積み重ねて、体験して、成長してほしいと思っています。楽しみにしています。
あらためて入学おめでとうございます。